未知にチャレンジすることは怖い

大阪都構想が否決されました。

私は大阪市民ではありませんが、大阪都構想を心の中で応援していたので、とても残念に思っています。

痛感したのは、未知のものにチャレンジすることは、やっぱりとても怖いのだということ。

うまくいったという例もないし、こんなふうによくなると断言できるものもない(とても誠実で嘘のない姿勢だと私は感じましたが)という中で、それほど不満のない“今”を手放すリスクの方が大きいと判断されたのだと思います。

もっと気軽に、試しに一回やってみるということができたらいいのになと思いました。どちらか正解を選ぶというものではなく、どちらも問題がある中で、どちらの方がましかを選ぶものです。でも、やっていないものは比較することがとても難しいので、結果的に、今にどれだけ不満を感じているかということが反映されやすいのではないかと思います。

成立すれば、日本のこれからの在り方を考える第一歩になるはずだったもの。まだ、日本人のマインドがチャレンジよりも保守なのだと感じましたし(これだけ維新や吉村知事に人気があってもこの結果なのですから)、そうだとすれば、日本の古き悪き伝統が変わっていくにはまだまだ時間がかかりそうです。

 

府民、市民のことを真剣に考えてくれる政治家がまた一人引退される、企業と同じだと思いました。優秀な人材から順に見切りをつけて次のステップに進んでいく。そう考えたら、橋下さんや松井さん(、おそらく吉村さんも)に、大阪府大阪市は見切りをつけられた、という考え方もできるのかもしれません。もしそうだとすると、多くの企業と同じように衰退の一歩……?もちろん、今も橋下さんはメディアの力を活かして日本をよくするためにできることをされていると思いますし、松井さんもそうしてくださると思います。でも、私たちは、誰を大切にして、誰を見切るのか、ということを、これまで以上に真剣に見極めて行動していかなければならないのではないかと思いました。

 

今回の敗因の一つは、伝え方だと思います。私も、伝え方をもっともっと洗練していって、いざという時にちゃんと人に伝える力のある人間になっていきたいです。