何かを買うこと、政治家を選ぶこと

何かを買うとき、様々な要素を総合的に判断して、買うものを決めていると思います。

たとえば車を買おうと思うとき、ブランド、大きさ、燃費、デザイン、機能、金額、などを踏まえて、自分の理想に近いものを選びます。すべてが自分の理想どおりということはなかなかないと思います。ここのデザインがちょっと嫌だな、とか、この機能はこっちの車の方がいいな、とか、これは完璧だけど高すぎて手が出ない、とか。

この感じ、政治家を選ぶ感覚に近いなと思いました。

 

一つ一つの政策の考え方を見たら、自分と考えが同じものもあるし違うものもある。すべてについて、自分とまったく同じ考えの政治家はおそらくいないでしょう。じゃあ投票しなくていいのか。いろんな考え方があると思いますが、私は、完璧ではないけどましな政治家に投票する方が、投票しないよりいいのではないかと思っています。概念的に考えると、ほんの少しでも自分の生活がよくなる可能性が上がるからです。何もしなければ変わらない、ましな政治家に投票したら、概念上はよくなる確率が上がる。ま、実際はそんな単純ではありませんが。

 

しばらく前までは、消去法で仕方なく投票していました。もちろん、消去法というのはこれからも変わらないかもしれません。でも、今ある選択肢の中から、より『まし』な選択肢を選ぶ、というのは、とても合理的で、大切なことなのではないかと思いました。少なくとも、車を買うように、お金が出ていくことはないし、損をすることはないですから。