余裕をもつこと

今更ながら、「孫子」を勉強しています。

現代にも通じる要素が盛りだくさんで、考えさせられます。

 

孫子の解釈本を読んでいて、気になる言葉があったので、考えてみることにします。

 

「貧すれば鈍する」

「余裕があるほど、荒唐無稽な話に騙されず、正しく判断できる」

「一発逆転をしなければ、と焦る時点で正常な判断力は失われている」

 

たしかにそうです。

自分に『余裕』があるかどうかって、ものすごく大事です。

 

本では、金銭的な余裕にしか触れられていませんが、私は、心の余裕、安心も影響するのではないかと思います。

たとえばオレオレ詐欺について考えてみると、騙される人たちは、少なくともお金に困って焦っているわけではありません。それでも騙されてしまうのは、心の面で欠乏感があるからなのかもしれない。

 

余裕をもつというのはとても難しいことです。

足るを知るということ、そして、自分はなにを大切にしているのか、ということがわかると、余裕をもちやすくなるのではないかと、今のところ思います。