メディアの在り方

昨日、持続化給付金の支給業務を委託されている、サービスデザイン推進協議会の記者会見を見ました。

感想としては、改善すべき点はあるけれど、悪質なことはやってないのではないかということ。

一方で、メディアのこの件の報道の仕方について、とても誘導的で、あえて誤解させるやり方をとっている気がして、とても問題だと感じました。

メディアの取り上げ方は、いかにも悪の根源がここにいて、みなさんの税金を悪用してますよー、という感じ。

でも実際はそんなひどいことはしていなさそうだし(そんな割合で再委託できるのかは行政をやっていた身からは疑問ですが)、むしろシステムトラブルとかも起きていないなら頑張ってくれているんじゃないかなと。

それなのに、いろんなところからいわれのない批判を受け、普通は疲れるし、嫌な気持ちになるし、頑張ってやっているのにやりきれない気持ちになるのではないかと思う。

 

正すべきことは正す必要があるとは思いますが、コテンパンにする必要はないし、正した上で頑張ってもらうのが理想じゃないでしょうか。

いずれにしても誰かが頑張らなければ給付金は届いてこないわけだし、その人たちを叩きまくってやってくれる人がいなくなってしまったら、困るのは私たちなんじゃないかと思う。

 

メディアは、ただおもしろおかしく国民が叩けるネタを提供するんではなくて、それによってどういう影響が出るのか、まで想定した上で内容を吟味するべきではないかと思う。

どうも、何をやっても叩かれてしまって、頑張ろうとしている人がやる気を削がれてしまう社会になってしまっている気がするのです、これは危機感。

失敗しないようにしないように、ということばかりに目がいって、本当に大切なことを置き去りにしてしまう、その背景には、そうしないと生きていけない社会の問題が大きいような気がします。

 

メディアとはなんのためにあるのか、そこにもう一度立ち戻って、一人一人が考える必要があるのではないかと思います。