育ち方、指導のあり方
茂木先生の本の中に、トップアスリートは、根拠のない自信と、冷静に現状分析して改善していく力の両方をもっている、と書いてありました。
ほんとにこれは大事で、どっちかだけではだめで、両方を抱えられる柔軟さ、器の大きさが大事なわけです。
で、指導者はどうあるべきかと考えると、やっぱり同じだなぁと。
イッテQにアメリカのスパルタ指導者が出ていて、その人の様子を見ていると、たしかに厳しいけど優しい。相手をまず認めている、できていないことも含めて。その上でどうしたらいいのかを冷静に把握して、適切な指示を出している。だから、よく笑っている。
メンバーも楽しそうにやっている。
このメリハリが大事で、優しさと厳しさの両方を兼ね備えた器の大きさを感じました。
日本はすべてが逆になっている気がします。根本的にはバカにして下に見ている(認めていない)んだけど、表向き厳しいことは言わない。それは、嫌われたくない気持ちもあるだろうし、本当はどうしたらいいのかわかっていないというのもあるのかもしれない。
それから、できていないことをつきつけようとするけど、素晴らしい指導者は、どうしたらできるようになるのかを伝える。
結局、できていないことをつきつけるって、マウントとっているだけで、非生産的です。何も生み出さない。なんなら相手のやる気を削ぐからマイナスにしかならないかも。
変えたいのはここです。ここにアプローチしたい。下からやるのは難しい。でも上はなかなか変わらない。それまで日本はもつのでしょうか。