繊細さと鈍感さ

採用活動を行う時に、多くの会社が重視しているのが、「メンタルの強さ」かもしれません。

メンタルが強い、つまり、ちょっとやそっとのことでは潰れない。

仕事をする上では、たしかに大事な力です。

でも、メンタルが強い=鈍感、というケースも少なくありません。特に新卒はほぼそうでしょう。

 

メンタルが強い人は、大きく分けて、鈍感な人と、しなやかな強さを持っている人がいると思います。

後者は、繊細さを持ちながら、それをうまく使いこなす力がある人、メンタルバランスを維持する方法を持っている人です。

前者は当然、あらゆることに鈍感です。メンタル不調にならない鈍感さもあるけど、同時に仕事に対する鈍感さもある。だから、思うように育たなかったり、大事な情報を見落としたらする。そして、全然仕事ができない、自分勝手、人の話を聞かない、とか烙印を押される。

 

ちょっと待って。めちゃくちゃ勝手なこと言ってません?

メンタルが強い=鈍感な人を採ったんですよね?それなのに、繊細さを求めるって、勝手すぎじゃないでしょうか。。。

むしろ、メンタルめちゃくちゃ強いわけじゃないけど、適度な繊細さを持っている人を、会社がちゃんと守りながら育てて、しなやかな強さを持つ社会人にしていくことの方が大事なのではないかと思います。

メンタルが強いかどうかは、特に新卒ではそこまで重視しなくていいと思うし、そこを会社がどこまで抱える覚悟があるのかということではないかと思います。覚悟をもって育てたら、素敵な社員が増えていくのではないかと。

 

会社にとって都合のいい人間なんてこの世にはいません。人間は、長所と短所が表裏な生き物です。そこを忘れないでほしいです。