ただそばにいること

子どもの頃、おばけが怖くて、一人でお風呂に入れない、一人で眠れない、ということがよくありました。

親が見えるところにいたら、安心して。

でも、一人で留守番していておばけが怖いときに、ふと、もしここに親がいても、おばけが本当に出てきたら戦力としては変わらないよな、とか思ったことがあります(笑)。

ほかにも、もし強盗がやってきたら、誰かが殺しにきたら、とテレビの見過ぎで不安になることがありましたが、親がいても、勝てるわけない(笑)。

 

今になって思うのは、ただそばにいてくれるって、ものすごい力になるんだな〜ということ。

何をするわけでもないけど、呼びかけたらきっと応答してくれるとわかっていること、それってすごいことです。

 

今、ひょんなことから交流分析を少しだけ勉強してます。

昔勉強したときはいまいちピンとこなかったけど、今は少しだけわかります。

ストロークはちゃんと返ってくる、そう期待できることは、自分の存在価値を認めることのできる、すごいパワーをもっていることだと思いました。

何をするわけでもない、アドバイスをするわけでも、助けるわけでも、非難するわけでもない、そのことが大きな大きな支えになるのだと思います。

 

世の中にはハウツー本が溢れてます。

こうしたらいいよ、と発信している。

それが力になることももちろんある。でも、『なにか』をすることに価値が置かれ過ぎているのかもしれないとも思います。

それから、なにもしていないと責められることも多い。批判をおそれて、アリバイ作りのために、なにかをする人もいるかもしれない。

私もそういう経験が多々あります。

 

『なにか』をしないこと、ただそばにいることの価値が、多くの人に見えるようになったらいいなと思います。