『後悔』という力
後悔しないように。
よく言います。自分にも、まわりの人にも言います。
後悔しないで済むならその方がいい。
そのために、『今』できることを最大限やることを意識して生きたい。
でも、だからといって、後悔がゼロになるわけではありません。
それに、後悔って悪いものかのようなイメージありますけど、そんなことないと思うんです。
後悔するということは、まだまだ成長する余地があるという証拠。
もっとこうしていればよかったと気づけたというだけですごいこと。
後悔するくらいならはじめからやっておけ、という指摘はまったく的外れだと思います。
もちろん、同じ後悔を何度も何度もしているなら、次に後悔しないためにどうしたらいいか考えよう、と言いたくなります。後悔している『ポーズ』をとっているだけなら、もっと真剣に今と向き合ってほしいとも思う。
でも、そうではないなら、むしろ後悔できたことを歓迎して、じゃあどうしたらよかったと思うのか、次に同じ場面があったときに後悔しないためにはどうしたらいいのか、ということを一緒に考えたい。
『後悔』は苦しいです。
過去の自分を否定するかのように、重くてつらい気持ち。
できれば持っていたくないものです。
だから、後悔をなかったことにして、その時の自分を肯定して、どんどん鈍感になっていく人も多い。
でも、だからこそ、そのしんどい気持ちを一緒に抱えてあげる人が必要なんだと思います。
今、ちゃんと後悔できていることはすごいことであるということを、言ってあげられる人が、そばにいてほしい。
そこからまた一歩踏み出せる。
私は後悔することが少なからずあります。
なんであのとき、そこまで考えなかったんだろう、あの一言を伝えられなかったんだろう、、、。夢に見ることもよくあります。
後悔しているのは、自分の未熟さ、不勉強さ、そして恐怖や不安に負けた自分。
自分の中の弱さ、課題、甘え。
後悔をちゃんと抱えて、強い意志をもって弱い自分と向き合っていく、それができるかどうかが、その先の人生を大きく左右するのではないかと思います。
後悔することは悪いことじゃない。それとどう向き合うか。