言葉と数字の力の違い

SNSの誹謗中傷がフォーカスされています。

誹謗中傷している人数は実際にはとても少ないと言われていますが、それでも心に大きな影響がある。

なぜなのかなと思った時に、やっぱり言葉の力がとても大きいということなのではないかと思いました。

 

そう思ったのは、ネット中継の横に流れるたくさんのコメントを見ていた時。

ネット中継だと書いた人の名前も見えるから、批判的な意見があるな〜と思ってみると、同じ人が何回もコメントしてたりするのですが、全体の印象としては、批判的な意見多いなって感じを受けます。

言葉になっていると、“人”って感じがずっと増すというか、“人”に言われている感じが強いんだと思います。一方で、たとえば賛成100人、反対200人と言われた方がインパクトが弱い、賛成3割、反対7割なんて言われたら、どんどん“人”感が薄れるような気がします。

もちろんショックは受けるでしょうが、ダメージの質が違うというか、“人”らしい批判は自分という“人”に対して言われているような気持ちになるかもしれません。数字だと、もうちょっと距離がとれるというか、人格に対してではなくその行為に対しての意見だと受け取りやすくなるような気がします。

 

そう考えていくと、プラスの意見をどんどん何回も発信していくことで、誹謗中傷の声を薄めることが、一番現実的で効果のある方法かもしれないと思います。力にもなる。

誹謗中傷は、たとえ制度を強化しても、なくなることはありません。なぜなら、誹謗中傷することで自分を保ち、守っている人が一定数いるから。誹謗中傷が見えにくくする工夫は、ぜひしていただきたいですが、何をどこまでという線引きをすることは非常に難しい。

プラスの発信、頑張っていきたいと思います。