役割があること

自分には役割がある、と感じられることは、生きる中で大きな意味があると思います。

街では、特にやることもない様子で、食料調達をして、帰っていく方の姿を見かけます。

その背中を見ていると、こっちが寂しい気持ちになる。

生きがいも楽しみもなく、物悲しさを感じることもつらいから鈍感になって、ただ日々を淡々とこなしていく、そんな想像が膨らんでしまいます。

 

役割があるということは、とても大事なことだと思うのです。仕事でも、子育てでも、介護でも、どれもとても大変で、やっている間は早く終わったらいいのに、と思うかもしれないけど、でも自分が必要とされている感じはかけがえのないものだと思うのです。何もなくなると、ふとした時に生きる意味を見失って、死にたくなるかもしれない。もしくは自暴自棄になって、そんな今を作った誰かを傷つけたくなるかもしれない。

 

だから、どんな人でも、役割が持てる社会になってほしいと思います。いや、そんな社会を作っていきたい。身体の不自由な人も、認知症の人も、どんな人でも、ほんの小さな役割でもいいから、これだけは自分がやらなければ、と思えるもの。だから、仕事はフルタイムじゃなくていいと思います。もっと細分化して、そのうちの1時間分はこの人にお願いする、とか。そして、感謝の言葉と謝金を送る。そんなやりとりがたくさん生まれていったらいいと思う。

そのためにも、適正な評価、対等な関係が当たり前にできる雰囲気が大切。

 

道のりは長い。でも、明確なイメージを持ち続けていれば、いつか実現すると、そう信じて今日も頑張ろうと思います。