日本の中小企業の構造

いくつかの企業で働いて、よくわかったことがあります。

多くの企業は、年月を重ねれば重ねるほど、偏りが大きくなり、特定の人に都合の良い意思決定がなされるようになるということ。

特定の人とは、社長や、長年勤めていて主張の強い人、そのグループ、です。

 

人間には楽をしたいという欲求があります。一般的に。

自分と違う主張に耳を傾けたり、取り入れたりすることは、とてもエネルギーがいることなので、多くの人はこれを避けるようになる。

その方が楽だから。

決まった人とだけ付き合って、決まった行動パターンしかしない。その方が安心だから。否定されるリスクが少ないから。

 

その結果、新しい見方や考え方に否定的となり、そういう見方や考え方をするほうがおかしいんだと思い込もうとし、無視したり否定したりできない理由を並べ立てたり、とにかく排除します。

それでも主張を続けるほどメンタルが強く、かつ愛社精神のある人は、とても少ないので、我慢するか、染まるか、辞めるか、と流れていく。

 

結果、新しい考えを取り入れるという動きはどんどん鈍くなり、年月を重ねるほど固着していく、そんな構造のようです。

 

本当に目指すべきは、その2、3歩先くらい。新しい考え方ってそんなに怖くないのだということを、みんなが学習して、取り入れることが当たり前のレベルになること。

今の社会、変化しかないのですから、固着を強くしていく会社はいつか潰れるしかないのではないかと思うのですが、しぶとく生き残っていくのでしょうか。

 

日本人の資産の伸びが他国に置いていかれているというニュースにも、納得しかありません。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200220-00000101-kyodonews-bus_all

 

自分の見ている世界がとても狭くて、偏ったものであるということは、なかなか気付くチャンスがありません。

そこをどうしたらいいのか。。。