細かいところに意識を傾ける

「プレバト」を見ていると、いつもとても勉強になります。

俳句の奥深さ、日常のこんな些細な情景に想いを馳せるという繊細な感性。

 

最近、繊細であることの尊さをよく感じています。

私はいま日本舞踊を教えていただいていますが、人の意識では気づかないくらいの数センチ単位の身体の動かし方を指摘されます。

見ている側は「なんとなく」でしかその違いがわからないし、その裏にものすごい努力が隠れているなんてわからない。でも、そっちの方が素敵であることはわかる。

そんな細かさを追求していくことが、本当のプロなのではないかと、日本舞踊を通じて考えるようになりました。

 

たとえば掃除も、小さな汚れは普段気にしませんが、きれいにすると、なんとなくその部屋が明るくなったような気がする。そんなレベル。

スープの味も、広告のデザインも、「なんとなく良い」と感じるか感じないか。

「なんとなく良い」ものは、その裏に、計り知れない努力や苦悩な思い入れがあるのではないか、と最近思っています。

 

そこをどれだけ追求していくことができるか。

私の専門性はやはり臨床心理学ですから、今は、人の表情を一つ一つ確認する練習をしています。目の動き、口、頬、眉、どんな時にどんな風に動くのか。勉強もしましたが、まだ自分のものになっていない。ここを極めるのが第一歩と思っています。