セルフ・コンパッション

セルフ・コンパッションとは、「自分に対する慈悲」や「自分への思いやり」という意味。

ティム・デズモンドさん著、中島美鈴さん訳の「セルフ・コンパッションのやさしい実践ワークブック」が大変わかりやすく、優しさのあふれる本だったので、少し紹介します。

 

ーーーー引用ここからーーーー

「セルフ・コンパッションのいちばん深い意味合いは、自分のどの部分もすべて思いやりで包んでつき合うことです。心に浮かんでいるままに、不安も、寂しさも、自己批判さえも思いやります。つまり、どんな思考、気持ち、行動も、すべて思いやりで抱きしめることになります。実際、自分のなかで不快さや痛みをいちばん多く生み出す部分を思いやれるようになると、以前よりもずっと成長しやすく、癒されやすくなると気づくでしょう。」

ーーーー引用ここまでーーーー

 

どうも今の社会はネガティブな感情をいけないものとして、押し殺す方向に向きがちです。

でも、実際は、ネガティブな感情もとても大切な自分の一部。時にはSOSのサインであったりもします。

そうした気持ちを大切にすることを、もっと社会が受け入れるべきだと思いますし、そうなれば不要に傷つく人がぐっと減ると思うのです。

でもまだ社会はそこまで成熟していない。だからこそ、自分で自分を守ることが大切だと思います。

 

私は、健康な人がカウンセリングを当たり前に受ける社会が遠からず来ることを願っています。

生きていれば、つらいことも傷つくことも苦しいこともたくさんあります。

それを、一緒に抱えてくれる存在がいるかどうかというのは、とても大きな違いです。

そんな存在を、一人でもいいから見つけてほしい。それだけで人生が180度違うと思うのです。

そのために私ができることを探していきたいと思っています。